冷間圧造用鋼線
生産設備の拡充や技術の向上、
徹底した納期管理を行い、
需要家の皆様のご要望にお応えいたします。
山陽鋼業を代表する製品の1つである冷間圧造用鋼線は、主として自動車部品などに使われています。
材料の受け入れから製品の検査、出荷に至るまで、一貫した特別管理のもとで生産され、需要家の皆様から厚い信頼を受け、
安心して使われております。
冷間圧造用鋼線
冷間圧造用鋼線とは冷間(常温)でボルトやナット、ギアなどの部品に加工される鋼でリング状に束ねた線(コイル)を言います。
冷間での加工は高い精度で加工ができ、生産性が非常に優れています。
その反面、鋼線は過酷な加工となるため、強靱で割れない、折れない、加工しやすい材料が要求されます。
規格表 | |
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線径 | φ4.00~φ26.0 |
重量 | 500㎏~2000㎏ |
種類 | JIS規格 |
冷間圧造用炭素鋼鋼線 | SWCH-R鋼、SWCH-A鋼、SWCH-K鋼 |
冷間圧造用ボロン鋼鋼線 | SWCHB鋼 |
冷間圧造用合金鋼線 | SCr鋼、SCM鋼 |
機械製造用炭素鋼鋼線 | S-C鋼、S-CK鋼 |
一般構造用圧延鋼鋼線 | SS鋼 |
みがき棒鋼用一般鋼材 | SGD鋼 |
荷姿 | キャリア、コイル |
製品用途
製造工程
1.酸洗い
入荷した線材という材料は、表面にスケールという酸化被膜や錆が付着しています。
それらを取り除く為に必要な作業を酸洗いと言います。
スケールや錆などを硫酸で溶解・除去し石灰石鹸やリン酸亜鉛皮膜など、お客様の加工目的に合わせた表面皮膜処理を行います。
2.熱処理
材料を約800℃の炉に入れて、加熱、均熱、徐冷を行うことで、冷間圧造に適した柔らかい組織に変化させる作業を焼鈍と言います。
当社の炉はお客様から要求されるさまざまな品質特性に応じられるよう、常に最適な熱処理条件で稼働しております。
3.伸線加工
伸線ダイスという金型に材料を通す引き抜き加工により、線径を細くする加工を伸線と言います。
圧延された線材は、寸法公差が大きく加工性が悪い為、伸線加工で寸法精度を良くします。
お客様のご希望に合わせ、100分の1㎜単位で仕上げることも可能です。